東京都心の空室率は3年ぶりに低下も…大都市のオフィス需要が不安視される理由
「トヨタが入居するミッドランドスクエアやJRセントラルタワーズが完成してから、オフィスの中心は栄から名古屋駅周辺にシフトしています。東京一極集中が進む中、一般的に地方都市のオフィス需要は弱含みです。栄といえども、高い建築費に見合う大型オフィスビルの需要を満たすのは難しいのではないでしょうか」(長谷川高氏)
東京都心のオフィス需要は今のところまだ旺盛だが、団塊ジュニアより下の世代の人口が激減しているため、将来的に需要減が懸念されている。
「コロナ禍でリモートワークが浸透した影響からも、長期的には需要が少しずつ減少していくことが予想されます。今後、オフィスからホテルやレジデンスへの転用が増えていくのではないでしょうか」(長谷川高氏)
アメリカなどの大都市のオフィスビルでは需要低迷により、空室率の上昇と物件価格の急落が目立ち始めている。日本も同じ道をたどることになるのか。