盛山文科相「不信任案」は否決へ…旧統一教会問題から逃げる岸田自民は今後も“針のムシロ”
「立憲は週末の世論調査で岸田政権に対する風当たりがさらに強くなっている結果を見て、盛山大臣の不信任案提出を判断したのでしょう。盛山大臣を守ろうとする岸田首相に『踏み絵』を踏ませる形になる。裏金問題からも旧統一教会問題からも逃げている自民党の姿を浮き彫りにできます」(ジャーナリスト・山田惠資氏)
自民党内では、さっさと盛山大臣を辞めさせた方がいいという声が根強くあった。「安倍派の閣僚はクビを切ったのに、身内の岸田派は守るのか」といった不満もくすぶっている。だが、岸田首相は盛山大臣更迭には徹底的に抵抗。「ドミノ辞任を恐れた。旧統一教会については、林官房長官との関係も出たし、岸田首相自身の幹部との面会問題もある」(自民党関係者)からだ。
加えて、教団の解散命令請求の審理を抱え、すぐに務まる後任がいない。
2012年の第2次安倍政権以降、文科相ポストは安倍派がほぼ独占してきており、安倍派ではない経験者は林芳正と永岡桂子の2人だけなのだ。林は官房長官だし、答弁が不安定だった永岡じゃとても務まらない。