盛山文科相は「記憶力」抜群? 過去には半世紀以上前の出来事を鮮明に記憶とスラスラ答弁
俳優の中井貴一(62)が記憶を失った総理大臣を演じた2019年公開の映画「記憶にございません!」(三谷幸喜監督、脚本)はユーモアにあふれた作品だったが、こちらは全く笑えない。
2021年10月の衆院選で旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)の関連団体との事実上の「政策協定」に当たる推薦確認書への署名を巡り、国会答弁で「記憶にない」と繰り返している盛山正仁文部科学相(70)のことだ。
盛山氏は9日の閣議後記者会見でも、この問題について改めて「記憶にない」と言い、推薦状については、写真の存在を理由に「写真等を拝見するうち、うすうす思い出してきた、こういうことがあったかな、と国会でも申し上げている通り」などと発言していた。
「1980年ころから長期間にわたり継続的に信者多数に対し、相手方の自由な意思決定を制限し、相手方の正常な判断が妨げられる状態で献金や物品購入をさせた」
昨年10月に開いた会見で、旧統一教会に対する解散命令請求の理由について、文科省のトップとして、こう指摘していた盛山氏。しかし、法令違反を認定し、解散の判断を下した宗教法人と自分自身が選挙応援を目的に「政策協定」を結んでいたとすれば驚きだろう。