立憲民主党「新体制」に入り交じる期待と不満…危うい小川淳也に「なぜ君は幹事長なのか」
シラケムードになるのも無理はない。新政調会長の重徳は代表政務室長として泉健太前代表を支える立場だったはずが、野田に代表選出馬を要請して支援。新幹事長の小川は代表選の告示直前、枝野幸男元代表を推す党内最大グループ「サンクチュアリ」から離脱して野田支持に回った経緯がある。
「特に小川さんへの不信感が根強いようです。映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』で脚光を浴びて以来、次期代表との呼び声は高い一方、言動に危うさが拭えない。2021年の衆院選で、自民党の平井卓也元デジタル相との一騎打ちとみられていた自身の選挙区である香川1区に維新候補が割って入った際、維新側に擁立を見送るよう直談判した一件が評判に影を落としています。直情径行な性格で、党内のまとめ役である幹事長が務まるのかどうか」(前出の関係者)
■選挙見据えた「暫定人事」
党内から「なぜ君は幹事長なのか」と不安視する声が出ているが、ある中堅議員は達観した様子で言う。
「近く総選挙があるとされる中で四の五の言ってられませんし、議員の多くは『暫定的な人事』と受け止めていると思います。選挙だけを見据えた結果、幹事長は誰でもよかったのではないか」