自民党はいつ「石破降ろし」に動くのか? キーマンは麻生太郎、国民民主にもパイプあり
その時「石破降ろし」のキーマンとなるのが、石破を毛嫌いしている麻生太郎最高顧問だ。
衆院で59人という最大勢力を誇っていた旧安倍派は、20人にまで激減してしまったが、麻生派は40人から31人に減りはしたが最大勢力となり、旧茂木派も32人→27人と傷が小さい。これまで二人三脚でやってきた麻生最高顧問-茂木前幹事長の2人がタッグを組んで動けば、それなりの固まりとなるという。
■「連合」芳野会長とは酒を酌み交わす仲
麻生の強みは、国政のキャスチングボートを握った国民民主党とパイプがあることだ。加えて、国民民主の支援組織である労組「連合」の芳野友子会長とは、酒を酌み交わす仲だ。
「少数与党に転落した自公政権は、予算にしろ、法案にしろ、成立させるためには野党の賛成を取りつける必要があります。カギになるのが、国民民主党です。国民民主党が『イエス』と賛成してくれれば政権運営は安定し、逆に『ノー』と反対されると石破政権は行きづまる恐れが強い。もし、国民民主党にパイプがある麻生さんが裏から手を回したら、どうなるのか……」(政界関係者)