「ある幹部」の次は「ある議員」? 旧安倍派キックバック再開“主導”疑惑の下村博文氏が政倫審で言っていたこと
全くの事実無根なのか、それとも往生際が悪いのか、はたまたいつものパターンで逃げ切れると踏んでいるのか。
自民党派閥の裏金事件を巡り、政治資金パーティーの販売収入のキックバック再開を主導した旧安倍派(清和政策研究会)幹部として急浮上した下村博文元政調会長(70)のことだ。
衆院予算委員会は27日、同派の会計責任者だった松本淳一郎氏(77)=政治資金規正法違反(虚偽記載)で有罪判決=の参考人聴取を都内で実施。松本氏は2022年8月、当時の派閥幹部だった下村氏、塩谷立元総務会長(75)、西村康稔元経済産業相(62)、世耕弘成前参院幹事長(62)の4人が出席した協議で、いったん中止したキックバックの再開が決まったと証言。再開を求めた「ある幹部」については「名前は差し控える。現職の議員ではない」と説明していた。
これを受け、各メディアは一斉に4人を取材。すると、朝日新聞などはこの幹部について、松本氏が東京地検特捜部の任意聴取に対して下村氏の名前を挙げていた、と報じたのだ。