ハーフ消防士長の呆れた“多才”ぶり 朝日新聞記者に成りすまし野球チアリーダーら撮影し停職
本人は消防士のかたわら、写真家として実名でホームページを開設。プロフィルには、こうある。
《1993年、日本人の父とタイ人の母の間に生まれる。幼少期をタイで過ごし、人々や文化に魅了された。自分の目で世界を見るために写真家を志し、カメラ片手に世界一周、アフリカ縦断を行う。今まで訪れた国は70カ国以上。陸、海、空すべてのフィールドでシャッターをきる》
写真集も出版し、映像作家やブロガーの顔も持つ。親族は有名タイ料理店を経営している。
士長は大胆にも2019年10月から23年10月まで、実名で朝日新聞のデジタルマガジン「&Travel」でコラムを担当。旅行先で撮影した風景写真や文章を投稿していた。22年10月には同紙夕刊で&の編集長から《連載で紹介する写真や動画は、発想を柔らかくすれば、世界はまだまだ驚きと発見に満ちていることを教えてくれます》とベタ褒めされている。
「メディアから得たギャラは1本当たり数万円で、全部で数十本と聞いています。趣味で写真を撮っているのは聞いていましたが、報酬をもらっていることは知りませんでした。業務内容は火災現場で消火活動を行い、時には救急車に乗って患者さんの対応をすることもあった。撮影は休みに合わせて行っており、業務に支障をきたすことはありませんでした」(消防本部担当者)
本人は資格マニアで乗馬や小型船舶、ドローン操縦者のほか、ゾウ使いの資格まで持っているというから、消防士を辞めても食うに困ることはないのだろう。