楽天・田中メジャー移籍一転白紙 MLBが「新入札制度」破棄
18日に開かれるプロ野球の実行委員会で承認を得て、正式決定するはずだった。
しかし、MLBが修正案を出すとなれば、作成には数週間はかかる。それを日本野球機構、選手会に伝え、検討して結論を出すとなればさらに時間を要する。その間、大リーグの球団はFA選手との交渉やトレードを進めざるを得ない。となれば田中のメジャー挑戦に影響が出るのは必至だ。
田中は今季24勝無敗。メジャーでも評価はうなぎ上り。ヤンキースのスタインブレナー共同オーナーは「とても気にいっている。疑いようのない、いい選手」と言えば、ドジャースのコレッティGMも「若くて才能にあふれている。高額な入札による争奪戦になるだろう」と話していた。それだけメジャー球団にとっては魅力のある投手だ。獲得にはダルビッシュや松坂を上回る100億円は必要といわれるほどだ。
そんな投手の獲得を見送るのも覚悟で日米合意を破棄、修正案を出すというのだから、大リーグ側の怒りが伝わってくるし、修正案が日本側にとって大幅に不利なものになることは十分あり得る。