賞金女王争い 「横峯vs森田」280万円差の“人間模様”
森田の場合、岡本軍団の結束が固い。
「岡本さんや先輩プロもいるので心配をかけたくない」とテレビインタビューで話したように、「タイトルは自分ひとりのものではなく、メンバーみんなで勝ち取るものと感じている」(ゴルフ記者)。最終戦に向けてバックアップも万全だ。岡本もテレビ解説の仕事で会場に入り、先輩の表純子、服部真夕も最終戦に出場する。
大会期間中は夕食を共にして、岡本が張り詰める選手の気持ちを和ませてリラックスさせる。
「理香子は賞金レースでずっとトップに立っていて、終盤ではピリピリしていました。それが岡本さんの耳に入って、前々週のミズノクラシックの時にじっくり話し合ったそうです。賞金女王タイトルを狙える位置にいることをもっと感謝して楽しみなさい、とアドバイスしてから、顔つきも穏やかになった。だから伊藤園でさくらに逆転されても、“あと2試合勝つ”という前向きなコメントが出てきたんだと思います。全英女子オープンに初出場した時も、ダレも連れて行かずひとりで渡英した。それも岡本さんのアドバイスだったようで、誰にも頼らず、もっと世界をひとりで見てきなさいという教えだった。理香子はメンバーの中で一番控えめでおとなしい性格ですが、賞金女王をしっかり意識するようになってから、目の輝きが違ってきましたね」(関係者)