森田理香子「賞金女王」で女子プロのプレースタイルどう変わる?

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 テレビ解説の塩谷育代が、「女子プロで4Iを使う人はいないんじゃないかしら」と驚いたように、大会4日間とも317ヤードと距離の短い17番パー4の1打目に4Iを使い200ヤード近く飛ばしていた。

 クラブデザイナーの高橋治氏がこう解説してくれた。

「女子プロの多くはロングアイアンの代わりにユーティリティークラブを使っています。低重心のためボールが上がって、グリーンに止まる。慣性モーメントも高いのでミスをカバーしてくれてやさしい。その半面、風に影響されやすいデメリットがある。しかし4Iなら同じ飛距離を風に影響されないように低く抑えて打つことが出来る。今の4Iはひと昔前の3Iとロフトが同じで、ヘッドスピードは45、46メートルぐらいないとボールが上がらない。森田はパワーがあって、体の近くをクラブが通り、ロフト通りにボールを打てる。スイングの精度が高い証しです。シャフトの長いアイアンを使いこなせるというのは全番手で方向と距離のばらつきが少ないわけで、ゴルフのクオリティーは非常に高い。4Iを使いこなせる森田が頂点に立ったことで、これから女子プロのプレースタイルが変わってくるかもしれません」

 女子ツアーもドライバーで250ヤードを楽々と越えるプロが増えており、予選カットのスコアもここ数年でアップしている。4Iを使えないようでは、勝てないパワー時代に突入――。それを暗示する新賞金女王誕生だった。

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