スカウト憂き目…巨人“豪華先発陣”に逃げ出す目玉候補たち
巨人は先週17日にスカウト会議を行い、「投手1位」を確認。1位候補を10人前後に絞り込んだ。高校生で唯一リスト入りした昨春のセンバツ準優勝投手で、最速157キロ右腕の済美・安楽、早大・有原、明大・山崎、法大・石田らの即戦力投手が名を連ねる中、名門、強豪校で「巨人離れ」が進んでいるという話もある。さる球界関係者がこう言う。
「これでもかと補強した巨人では、特に内野手と投手はこれから何年かはほぼノーチャンスでしょう。強豪校の監督の間で『条件、環境が良くても、二軍で寝かされるのなら、巨人以外で』という声が広がっているんです。高校生の目玉候補の安楽は、阪神が密着マークを続けていて相思相愛ともウワサされている。有望選手からも『巨人じゃボクは出られませんよ』という声をよく聞くようになった。人気球団なのに、アマ球界から敬遠されつつあるんです」
昨年日本一を逃したことで、巨人はオフに大補強を敢行。盤石の戦力が整い、リーグV3は堅いとみられている。川口コーチが「投手がいない」なんて訴えたところで、誰もが「ダブついている」と見ている。
安楽らドラフト有望候補が巨人から慌てて逃げ出しそうな緊急事態。それほど今年の巨人には戦力が集中しているということなのだ。