プロ入り時点の評価は上…松井裕樹はマー君を超えられるか

公開日: 更新日:

 もっとも、プロで活躍するには、体力、技術だけでなく、野球への意識の高さも重要になる。
「その点では、高校時代から田中の方が優れていた」
 とは、高校野球に詳しいスポーツライターの田尻賢誉氏だ。

■「かえれる打球を打てばいい」

「田中と松井、2人の大きな差は自分自身が走者として塁に出た時の〈意識〉の部分です。田中は駒大苫小牧高時代の香田監督の教えもあり、甲子園などの大舞台以外では投手でもしっかりリードを取る、ケガのリスクはあっても頭から帰塁する、ということを徹底していた。田中自身も特別扱いされることなく、真摯に取り組んだ。一方、松井の場合は、塁に出ても一塁なら1歩、二塁なら2歩程度しかリードを取らなかった。松井が二塁走者の場面、ワンヒットで得点できなかったことも何度かありました。ある記者がそのことを松井にたずねたら、『一生懸命走らなくても、本塁にかえれる打球を(打者が)打てばいいんです』と言ったそうです。松井はそれが許された。大事に大事に、温室栽培されてきた。2人の高校時代のチームメートからの信頼度は、大きな差があったと聞いています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出