黒田も困惑…メジャー首脳陣はなぜ選手を大絶賛するのか

公開日: 更新日:

「特にメディアに対してこの傾向は顕著で、首脳陣はメディアを通して選手を批判しない、選手もメディアを通して首脳陣を批判しないという不文律のようなものがあります。家族なのだから、言いたいことがあれば面と向かって直接言うべきだとね。公衆の面前でも同様です。ですからマウンドにやってきた監督に降板を告げられてもボールを渡さない投手などは厳しく罰せられる。メディアに対しては極力、良好な関係をアピールしたいのですよ」

 あくまで「家族のアピール」なのだから、絶賛を真に受けていたらエラい目にあう。
「いい例がイチローですよ。トレードでヤンキースに来たとき、ジラルディ監督は『スピードと守備の要素がチームに加わった』『ジーターの近くを打つことでいろいろなことができる』と大歓迎だったのに、たった1年で見切りをつけましたからね。複数安打の翌日でも、相手先発が左腕だとスタメンから外すようになった。首脳陣のコメントを真に受け、気が付いたら解雇されていたなんて例も珍しくありません」(鈴村氏)

 歯の浮くようなセリフを並べたてても、腹の中は別物。メジャー7年目を迎えた黒田のようなベテランはともかく、日本人選手は気を付けた方がいい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭