冷や飯食い「タンパ組」の標的…ヤ軍内紛マー君が火種!?
■父親に似てエキセントリック
10年7月に死去した同オーナーは生前、兄のハンクより弟ハルのビジネス能力を買っていた。株式を含めた財産は平等に分配したものの、ホテル経営も含めたビジネスの重要部門の多くをハルに任せ、ヤンキースのトップにもハルを据えた。
ハルとキャッシュマンGMは高校の同級生。ハルはいまやニューヨーク組のひとりとしてみられていて、運営はハル、編成はキャッシュマンと、球団は2人が牛耳っている。これがハンクやタンパ組にとっては面白くないらしい。
「ハンクはハルに対していまだに嫉妬心を抱いていて、ヤンキースを使って何かビジネスができないかあれこれ模索しています。そんなハンクにハルはクギを刺したいのですが、なにしろハンクは父親に似てエキセントリックな男ですからね。無理に抑え付けようとすればヘソを曲げるどころか暴走しかねない。ハルはそんなハンクの動きにかなり神経をとがらせているようです」とは前出の記者。
別のNYメディアのひとりはこう言った。
「タンパの育成組織の幹部だったビリー・コナーズが一昨年9月、ゲストインストラクターに格下げされた。もともとビッグボスの側近で、タンパ組を代表する実力者でした。要するに失脚したのですが、今回のキャンプにも来ているし、コナーズ同様、冷や飯を食わされてる連中はスキあらば勢力を盛り返そうと虎視眈々です」