抜群の眼力と交渉力 巨人は「原GM」で「松井監督」を支える

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 一昨年のオフのことだ。巨人はヤンキースのマギーの獲得に乗り出していた。合意寸前だったが、土壇場で楽天にひっくり返された。条件は巨人の方が上回っていたともいわれる。「まさか……」と球団関係者の落胆は大きかったが、原辰徳監督(55)はこの時、リストに残っていたある外国人選手に目を留めた。シュアな打撃が日本球界向きと判断し、獲得を強く要望。指揮官のゴーサインにより、直後に入団が決定したのがロペスだった。さる球団関係者がこう言う。

「ネームバリューではヤンキースのマギーの方が上だった。新外国人を獲得する際は原監督が候補者の映像をチェックすることになっている。現場の要望は右の強打者で一塁か二塁が守れるだったが、最初からマギーよりロペスの方が気になっていたみたい。今となってはロペスを獲得してよかったと、改めて原監督の眼力の評価が上がっているのです」

■バカ当たりのロペスも手柄

 2年目を迎えるこの助っ人が止まらない。開幕8試合で打率.400、3戦連続を含む4本塁打、13打点の活躍でスタートダッシュに大きく貢献しているのだ。

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