2勝目挙げた日ハム大谷 体調戻るまで「投手専念」のススメ
「最悪でも七回は投げきりたかったです」
20日の楽天戦で投手として今季2勝目を挙げた日本ハム・大谷が試合後、笑顔も見せずにこう言った。
六回まで6安打も無四球無失点。直球の最速も154キロを記録しながら、七回に連打と四球で無死満塁のピンチをつくり、味方の失策も重なって2失点した。完封ペースが一転、走者を残しての途中降板になったのだから、本人は悔しかったのだろう。
ただ、自責点「0」、チームの連敗を「3」で止めた投球内容は評価していい。
日本ハムの投手陣は現在、エース格の吉川が不調、守護神の武田久がインフルエンザを患い、共に抹消中。武田勝もいまだ勝ち星がなく、「投壊状態」が続く。その中で、きっちり試合をつくる大谷の存在は際立つ。今後、投手陣の軸となるべきなのは、この日の投球からも改めてハッキリしたはずである。
栗山監督もできれば投手陣の柱として起用したいと考えているものの、大谷本人の体に問題があった。昨秋から登板後に背中の筋肉が張る傾向があり、それが中6日では回復しなかったのだ。