キプロス戦 山口&青山のペアリングがW杯本大会の試金石
W杯ブラジル大会に出場する日本代表は27日、埼玉スタジアムでキプロスと対戦する。中盤では、主将の長谷部とチーム最年長の遠藤が、不動のボランチコンビとして長らくザックジャパンを支えてきた。
しかし、長谷部は今年2月に右ヒザに2度目のメスを入れた病み上がりだし、ベテラン遠藤もさすがに衰えを見せており、ブラジルW杯で長谷部―遠藤が毎試合、フル回転するのは現実的にムリがある。
今回、ボランチとして招集されたのは山口と青山。この2人が、キプロス戦でどんな使われ方をするかで、ザッケローニのW杯本大会でのボランチ起用法が見えてくる。
「昨年11月の欧州遠征オランダ戦で長谷部と山口が先発。後半から長谷部に代わって遠藤がピッチに登場した。同遠征ベルギー戦では長谷部と山口が先発。後半から山口と遠藤が交代した。オランダ戦、ベルギー戦ともに《45分限定起用》の遠藤が素晴らしいパフォーマンスを展開。ベテランの使い方としては極めて効果的でした。そもそもザッケローニ監督は、長谷部―遠藤でW杯を乗り切るとは考えていない。実際、この2人が先発フル出場したのは、昨年6月のオーストラリア戦にまでさかのぼる。以降、細貝や高橋らを途中出場させてボランチの組み合わせを模索してきた。ブラジルに山口と青山を連れて行くザッケローニ監督が、キプロス戦でどんなペアリングを試すのか、非常に興味深い」(フットボール・ジャーナリストの森雅史氏)
山口の持ち味はボール奪取力と機を見るに敏な攻め上がり。青山は一発で相手DF裏に通すパスが魅力だ。遠藤に言わせると「2人とも攻守のバランスが取れた選手」である。キプロス戦でアピールしたら、W杯本大会で大抜擢もある。