指導者、スカウトが注目 高卒・宮国が背負う「巨人の未来」
最近、高卒で台頭したのは外野手の橋本くらい。これでは敬遠されるのも無理はない。さる球界関係者がこう言うのだ。
「4月に宮国がKOされた際、原監督は一軍の投手コーチを叱咤し、二軍のコーチにも何とかしろと厳命。苛立ちを隠せなかったようです。後に岡崎二軍監督が系列紙に『宮国は過大評価だった』と話していた。ドラフト2位で入って4年目。原監督ら首脳陣はこれまで『将来のエース候補』と持ち上げていたのに、です。選手を輩出した高校の指導者からすれば、『あんまりだ』となる。投手陣は宮国を筆頭に、今村や笠原ら、期待の高卒の若手が軒並み二軍生活。『巨人では育たない』と敬遠されるスカウトは、宮国には何としてでも先発ローテーションに定着してもらいたいんです」
この日、チームトップの9勝(5敗)を挙げている菅野が、東京都内の病院で「右手中指の腱の炎症」と診断され、出場選手登録を抹消された。プロ2年目で故障での二軍落ちは初。これから6連戦が続くだけに緊急事態発生だ。
二軍落ちから4カ月。投球フォームを改造し、杉内のような「脱力投法」にたどり着いた宮国は「巨人の未来」と「菅野の代役」という“重荷”を背負いながら投げることになる。