指導者、スカウトが注目 高卒・宮国が背負う「巨人の未来」
巨人の4年目右腕・宮国椋丞(22)が4日、ジャイアンツ球場での一軍投手練習に合流した。川口投手総合コーチらが見守る中、ブルペンで投球練習。7日のDeNA戦に先発予定で、「このチャンスを絶対に生かしたい」と意気込んだ。
4月2日のDeNA戦で4回5失点でKO。その後は二軍暮らしが続いた。一軍マウンドは約4カ月ぶり。二軍でも2勝5敗、防御率4.90だった。
巨人スカウトの一部には、この宮国が「巨人の命運を握っている」という声がある。“球界の盟主”を自任する巨人が、高校野球の強豪校から敬遠される事態が発生しているというのだ。アマチュア球界関係者が言う。
「あるドラフト有力候補を抱える高校から巨人の担当スカウトに『申し訳ないけど指名を見送って欲しい』と非公式ながら申し出があったというのです。理由は明白。『巨人は若手が育たない。巨大戦力で高卒選手の出場機会がほとんどない』からです」
巨人のドラフトは例年、大学生や社会人の即戦力が上位、高校生を下位で指名する。高卒だと上位の選手より与えられるチャンスは少ない。その上、FAなどの補強を毎年のように敢行。キューバからセペダ、これから20歳の投手も来日するが、巨人のこんな「キューバ熱」にも高校の指導者は冷めた視線を向けているという。