「アマガエルキャンペーン」にしか見えぬ、阪神の真みどりユニホーム
球団にもそれなりに言い分はあるようだ。
「甲子園の夏の芝生と絡まるツタの色を基調にして、阪神らしさを出した」
わっはっはぁぁ、おまえね。そりゃ阪神というよりは南海ホークスが一時期着てた緑色と酷似しておらんか? ノッソノッソとベンチで動く黒田ヘッドコーチなんざ、「あ、いつから阪神に門田が」と思ったファンも多かろう。
「真みどり」は芝の色というよりはアマガエル。
昔は「高校野球に明け渡す夏のドサ回り」と揶揄された阪神の地方巡りだが、選手たちの本音は時代とともに変わってきたのではないか。甲子園のすり鉢の底で暑さに耐えて干からびるぐらいなら、冷房の効いたドームでやりたい!
雨が降って水分がなければ生きていけない両生類アマガエル。夏の熱波でぐったり突っ伏している両腕をそっと持ち上げると、脇のあたりは緑があせて黄色く脱色されており、「み、み、水をくださいおてんとうさまっ!」と干からびそうになっている姿を、ファンのみなさまに密かに訴えるべく夏巡業の前に少しの間キャンペーンをしたのだ。「何とか猛暑の甲子園さえ乗り切れば、涼しいドームで試合ができる!」阪神アマガエルキャンペーン。
秋風吹く頃には干からび果てる阪神ナインを予兆するのだ。気の毒この上なし!