矛盾だらけの選手起用と采配 巨人4連敗は原監督の“人災”
■なぜジッとしていられないのか?
七回に高橋由のミスが重なったとき、ベンチにいた外野手は鈴木尚ひとり。6日に左肘を故障したアンダーソンを登録抹消。その前に矢野と松本哲を二軍に落としていたため、亀井が六回にケガをしたとたん、外野手が手薄になった。有事に備えなかったツケが出た格好だ。
奪った得点は阿部のソロによる1点のみ。打線が看板のチームの総得点380がリーグ最下位なのも、日替わりの打順を含めて選手が振り回された末の「人災」だろう。
4カ月ぶりの先発となった宮国は3回9安打5失点でKO。4月に二軍落ちしてから10試合勝っていなかった。やっと2勝し、緊急昇格のマウンドだった。二軍には好調で実績もあるセドンがいたのに、「直球は130キロそこそこで球威も伸びもない。一軍マウンドは時期尚早」(高橋氏)の宮国を先に一軍に呼んだのは原監督だ。
勝ち試合のセットアッパーだった西村は、5点ビハインドの場面でマウンドへ。前日に続く敗戦処理として登板し、2回を5失点。宮国と西村は試合後、二軍落ちを通告された。