ア・リーグは0%…?広島マエケンの意外な“移籍条件”
■ベンチでは野手のつもり
マエケンがバットでファンをうならせたのは昨年7月31日のDeNA戦だ。まず五回は左前打。六回は1死一、二塁の好機に、野村監督の強攻策に応え見事右前にはじき返した。
「あのときは一時、打率が2割4分以上までいったんじゃないかな。マエケンは投手でも、攻撃の時は野手のつもりでいる。バットを持ったら何とかチームに貢献したいという気持ちが強い。ヒットを打てば気分がいいし、ピッチングも乗ってくるという。DH制を敷くア・リーグのヤンキースやレッドソックス、レンジャーズなどは、金はあっても投手は打席に立てない。奥さんは知らないが、マエケンはカネに頓着がない。これまで通り自分のスタイルで野球をやりたいタイプ。ポスティングによるメジャー移籍を表明しても、ア・リーグ球団が口説き落とすのは無理ではないか」(前出の関係者)
ファンからすればどこに移籍してもかまわないが、「置き土産にリーグ優勝と日本一を頼むぞ」といったところではないか。