来季こそ…「台湾の英雄」王建民を狙う日本球界の皮算用
王建民(34)といえば、台湾の英雄。06、07年はヤンキースのエース格として2年連続19勝した実績もある。そんな王の去就に注目が集まっている。
昨オフは台湾でソフトバンク入りが報道されたが、最終的に米国に残留。「王サイドが売り込んだが、ソフトバンクが拒否した」「いや、王がメジャーにこだわった」とさまざまなウワサが飛び交っていた。
昨季はブルージェイズで1勝。今季はメジャー出場ゼロ。レッズ、ホワイトソックス傘下3Aで28試合に先発し、13勝8敗、防御率4.12だった。
メジャー断念の可能性もあることから、台湾球界は興味津々。
「台湾の野球連盟である中華職棒は昨年、海外選手に対するルールを改定。これまでは台湾でのプロ野球経験の有無に関係なく、海外でプレーした選手が台湾球界に戻る場合はドラフトにかからなければいけなかった。それがFA扱いになり、どの球団とも交渉できるようになった」(現地関係者)
■複数の球団が動向チェック
そんな台湾球界の思惑を、力技で覆そうとしているのが日本球界だ。日本での年俸は昨季メジャー最低保障額だった50万ドル(約5000万円)あたりが叩き台になるだろう。一方、台湾は主力でも年俸1000万円を超える選手は多くない。しかも、月俸制で平均年収は400万円弱だ。