好調ロイヤルズ投手陣 最速160キロ超“剛腕”ズラリの理由
剛速球で地元ファンをとりこにしているのがロイヤルズ投手陣だ。
ワールドシリーズ第2戦では先発右腕のベンチュラ(23)が最速100マイル(約160キロ)をマークするなど、155キロ超の速球を連発。2番手右腕のヘレーラ(24)は最速162キロを記録すると、デービス(29)、守護神ホランド(28)が160キロ近い直球でジャイアンツ打線をねじ伏せた。他にも、左腕コリンズ(25)、右腕クロウ(27)ら剛腕セットアッパーが目白押しだ。
ロイヤルズの本拠地・カンザスシティーは「Cow Town」(肉牛の町)の異名を持ち、ステーキやバーベキューが名物料理。ロイヤルズ投手陣に速球派が多いのは、極上の牛肉を食べているからか。
「2006年にデイトン・ムーアGMが就任してから、身体能力を重視したスカウティングを行っている。長期間にわたって低迷していたため、ドラフトで優先的に有望な選手を獲得できるのはもちろんですが、GMの方針から粗削りで体格にハンディがあっても、走力、肩、パワーなどにたけた選手を指名する傾向が強い。低予算で運営するチームの宿命としてマイナー組織が充実しているため、粗削りな選手が育つ土壌もあります」(スポーツライター・友成那智氏)