元楽天コーチ2人をソフトBに押し込む星野仙一氏の“手腕”
■面倒はとことん見る
星野氏は、契約を1年残して辞めた阪神の監督時代も、自分が連れてきた達川バッテリーコーチや西本投手コーチらの処遇を気にかけていた。
「あの時、達川、西本も退団したが、星野は自分が連れてきたコーチには、『契約が残っているなら、絶対に自分から辞めると言うな』と教える。契約期間中に球団からクビを切られたら、翌年の給料は保障されるからね。星野は明大時代、島岡御大(監督)が補欠選手の就職先を決めるために頭を下げて回っていたことを知っている。それを今も実践しているんだから大したものだが、星野は楽天のフロントに残るというんだから、要望を聞き入れた王さんは、器がさらには大きいね」(前出のOB)
闘将と言われる星野氏だが、心配りは実に細やかなのだ。