助っ人に大金奮発 セのライバルが「巨人V4阻止」へ準備着々
「5億円といえば、今年の新外国人枠の約7倍です。本社も球団もそれだけチームに危機感を抱いているということ。特に巨人戦に8勝16敗と大きく負け越したことに、オーナーもショックを受けたようです。巨人に3以上の借金をつくったのはここ10年で2回目。来季は少なくとも巨人にだけは絶対負けるなとの号令が飛んでいるとかで、先日のドラフトですべて大学、社会人の即戦力9人を指名したのもそのためですよ」(同)
■広島も新外国人に球団史上最高額
打倒巨人に本腰を入れているのは、中日に限った話ではない。2年連続CS進出を果たし、緒方新監督を迎えて勝負をかける広島は、早々とエース前田健のメジャー移籍希望を凍結。シーズン終了から2週間で、3人もの新外国人と契約を結んだ。特に中軸候補のグスマンには年俸1億円と奮発。これは、助っ人の契約初年度の年俸としては、球団史上最高額である。
「2年連続最下位のヤクルトは、真中新監督の強い希望でロッテのFA左腕・成瀬の獲得に本腰を入れている。昨オフも中日からFA宣言した中田(ソフトバンク)の補強に乗り出したが、チーム内外に向けたパフォーマンスの意味合いが強かった。今回は本気。水面下の争奪戦でも一歩リードしていると聞いてます」(ヤクルトOB)
DeNAは今季、巨人に唯一、13勝11敗と勝ち越して自信をつけた。CSで巨人に4連勝した阪神も、来季は今年のようなことはないだろう。
巨人は大黒柱の阿部を一塁にコンバートさせるなど、過渡期を迎えている。リーグ4連覇に早くも黄信号という雰囲気である。