ファルカン元監督彷彿…「格下大勝」アギーレ監督は余命2カ月
■若手抜擢失敗をベテランで穴埋め
6-0で勝っても、もろ手をあげて評価はできない。サッカー協会周辺からも、「元ブラジル代表監督の姿がダブって見える」という声が聞こえる。94年春に日本代表監督に就任し、9戦目で解任されたファルカン元ブラジル代表監督だ。
「ドーハの悲劇で94年米国W杯出場を逃した日本代表は、ブラジルの英雄ファルカンを招聘。ファルカンは前園真聖、小倉隆史、岩本輝雄ら代表ルーキーを登用し、一気に世代交代を図ってチーム作りに失敗。秋に広島で行われたアジア大会準々決勝で韓国に敗れ、1年持たずにクビを切られた。ファルカンもアギーレも、Jリーグで実績の乏しい若手を抜擢して周りを驚かせ、うまくいかないとベテラン勢を呼び寄せて帳尻を合わせようとする。実にソックリです」(サッカー記者)
ファルカンはアジア大会4戦目でミャンマーを5―0で下し、それまでの不評を払拭したかに見えた。が、5戦目の韓国戦敗退で解任された。来年1月のアジア杯で不甲斐ない成績に終わった瞬間、アギーレのクビは確実に吹っ飛ぶ。格下のホンジュラスを下したところで、「余命2カ月」の身に変わりはない。