初マラソンで3位 岩出玲亜「五輪でメダル」の可能性と課題
「初マラソンならこんなものでしょう。若いし、大きなストライドですから伸びる可能性はあります。しかし、箱根の大学駅伝で好成績を収めた学生がそうであるように、社会人でも駅伝の練習に力を入れるとマラソン選手としては伸びない。まずは自分がマラソンでトップランナーになるという明確な目標を持ち、指導者もマラソン選手として育てると、はっきりとした方向性を打ち出すことです」
マラソンでいくと決めたら、課題はいろいろある。
「本人が語っているように、2時間27分台のタイムを縮めることはもちろん、1万メートルの持ちタイムも33分46秒では遅すぎる。近年の高速化しているマラソンに対応するためには、トラックでスピードを磨くことも求められます」(前出の菅原氏)
「マラソンがしたくて中学で陸上を始めた」という本人はもちろんのこと、所属企業と指導者も腹をくくらなければ世界で戦えるマラソンランナーは出てこない。