アギーレ日本で巻き返し狙う香川真司の「岡崎抱き込み作戦」
岡崎は兵庫・滝川二高からJリーグ清水に入ったが、チームメートからヘタクソとクソミソに言われ、苦労に苦労を重ねて今のエースFWの地位を築いた。今でこそ日本代表の棟梁然としている本田も、G大阪ジュニアユース時代は、チームメートから「ヘタクソめ。(ジュニアユースには)裏口から入ったんか?」とバカにされ、ユースに昇格できなくて石川・星稜高に進むことになった。同じ“傷を持つ”者同士、ピッチ内外で仲良く、それが試合中の連係の良さにもつながっていたのだが……。
「そこで香川は岡崎に近づき、代表最多得点男を手の内に入れることで、自身のパフォーマンスアップをもくろんでいるというワケです」(前出のジャーナリスト)
アギーレ監督体制後の香川は、体調不良もあって出場3試合・269分にとどまっている。もっか売り出し中のFW武藤嘉紀(22=FC東京)の6試合・291分の後塵を拝し、かなりの危機感を覚えているともっぱら。
千葉県で国内合宿を行う日本代表は1月2日の夜便でオーストラリアに移動し、1月9日に開幕するアジア杯に臨む。そこで本田と香川の熾烈なヘゲモニー争いが展開される――。