あやかりネームにゃ二流感しか漂わぬ
プロ野球ファンでなければ、さっぱり意味の分からぬ言葉の羅列「浪速のカブレラ 西武のおかわりくん」。
西武デパート食品売り場で売り出したカブとレタスとラッキョのお総菜で、ご飯のおかわりがしたくなると読み解いて、つまようじ持参でデパ地下に押し掛けるオバサンがいたりして(いるわけないが)。
西武の中村剛也は大阪桐蔭時代、外国人強打者カブレラ選手のような打球を打つから「浪速のカブレラ」と呼ばれ、プロ入り後に「好きな言葉は?」と聞かれて「おかわりです」と答えたので「おかわりくん」とあだ名がついた。
川崎宗則は「薩摩のイチロー」略して「サツロー」と呼ばれ、本人もその気になってプロ野球に入ってもイチローを追っかけてアメリカに渡って「ムネリンにしてサツロー」となった。野球音痴ならずとも「積まれる札束の高さが低いので札ロー」と読めるが、好きでやっているのだからよい。
以下同文、左打ちの好打者が○○県にいれば〇○のイチロー、イケメン長身の速球投手が△△地方にいれば△△のダルビッシュ、この手の「あやかりネーム」の多いこと。ロッテの中後投手は「和製ランディ・ジョンソン」と呼ばれた。だからといって大投手ランディ・ジョンソンは「米国製中後」とは呼ばれない。本家と比べるべくもない二流感が漂うのがあやかりネームのさだめ。