羽川豊プロ マスターズに松山しか出場できない現実を憂う
そして最終日に66のベストスコアを出して、自己ベストの5位に入った松山英樹には日本人初のメジャー優勝を狙える爆発力があることが改めてわかりました。それでも17番、18番と上がり2ホールがブレーキでした。3日目まで4オーバーです。
次の日につながる終わり方ができているか、ということです。
せっかくスコアを伸ばして終盤で崩していては、元も子もありません。早くスコアを戻したいと翌日のプレーにも響く。試合を見ていて、松山がパットを打つ前に同伴競技者のD・ジョンソンが歩き出すシーンがありましたが、リズムも大事です。スピースのゴルフは歯切れがいい。テンポは個人差がありますが、スピースに見習うところもあるはずです。
松山も達成感よりも、悔しさのほうが大きいはず。5位になり、もっと上を目指す課題が見つかったでしょう。とにかくマスターズの舞台に立たないことには、メジャー優勝の道筋をつけることができません。あの舞台に日本人プロが松山ひとりしかいない、というのが現実です。国内ツアーは今週やっと開幕しますが、日本人プロは海外を目指すほうがいいかなと思います。
(羽川豊=プロゴルファー)