大会連覇でメディア大騒ぎも 欧州が錦織に“冷めた目”の理由
今回のバルセロナ・オープンは、年間に13試合ある「ATP500」(優勝者の獲得ポイントが500)という大会。昨季世界ランク30位以内の全選手に出場義務のあるグランドスラム(4大大会=同2000ポイント)や、年間9試合中8試合に出場義務のある「マスターズ1000」(同1000ポイント)に次ぐ上から3番目のカテゴリーだ(シーズン獲得ポイント上位8選手で争うツアーファイナルを除く)。
この「ATP500」も世界30位以内の選手は、年に4試合の出場義務があるものの、トップ5の選手全員が顔を揃えることはまずない。実際、今大会に出場した世界5位以内の選手はナダル(28=4位)と錦織だけ。ジョコビッチ(27=1位)、フェデラー(33=2位)、マレー(27=3位)のいわゆる3強は、昨年もバルセロナ(オープン)に出場していない。
「そんな大会で『連覇』と騒がれても、欧州のテニスファンは『ジョコビッチなどのトップスリーは倒していないだろ』というのが率直な感想です。おそらくそれは、ケイ自身も思っていることではないか」(前出のジャーナリスト)