左膝全治2カ月重傷の遠藤 5月場所“強行出場”の裏事情
「今、決めました」
54日ぶりに相撲を取った幕内の遠藤(24)が5日、5月場所(10日初日)の出場を明言した。
遠藤は3月場所で左膝の前十字靱帯部分断裂および外側半月板損傷で全治2カ月の重傷を負った。それでも手術はせず、靱帯回りの筋肉を鍛えることで患部をカバー。5日には3月12日以来となる相撲を取り、所属する追手風部屋の若手相手にさまざまな技を披露。ぶつかり稽古で胸を出す場面もあった。
「思ったより動ける」とは本人の弁だが、あくまで「大ケガを負ったにしては」というレベル。負傷以前とは比べるまでもなく、四股を踏む時は足を静かに下ろすなど、万全とは言い難い。かといって番付が前頭9枚目では全休すると十両に陥落してしまう。強行出場する気持ちもわかるとはいえ、ある角界関係者は「それだけが理由じゃないよ」と言ってこう続けた。
「スポンサーの永谷園絡みじゃないかというウワサもある。遠藤はこれまでザンバラ髪、マゲ姿でお茶漬けのCMに出ている。その大銀杏バージョンの新CMも、すでに収録済みらしい。3月場所では大銀杏にするにはギリギリ髪の長さが足りなかっただけに、5月場所でお披露目するはずだった。ただ、CMで大銀杏デビューというわけにもいかないでしょう。今場所全休なら、CM放送は7月場所まで待たなければならない。幸い、相撲はそこそこ取れるんだし、スポンサーに迷惑はかけられないと判断したんじゃないか」
「うまそうにお茶漬けをすする姿が痛々しい」なんて言われなきゃいいが……。