株主総会の“異変”で囁かれる「阪神監督・球団トップ」総退陣
田中取締役は阪神電鉄の常務で、同社のスポーツ・エンタテインメント事業本部長を兼務。子会社である阪神球団を統括する立場にあり、電鉄トップの坂井信也オーナー(67)と同じ神戸大出身。社長室部長を歴任するなど、オーナーの腹心的存在である。
「本拠地でのCS開催を逃せばこのオフ、1年契約の和田監督の解任はもちろん、フロント幹部が刷新される可能性もあるだろう。最近は、親会社と球団サイドの間に微妙な温度差があるといわれているからね。藤川球児が古巣である阪神を蹴って四国ILの高知に入団した件では、復帰を望んだ親会社と、獲得に消極的な意見が出た球団との間で考え方の齟齬があったという。昨オフの和田監督の去就問題についても、親会社は和田続投を強く推した南社長を始めとする球団サイドの意見を尊重しただけに、球団幹部の責任が問われるでしょう」(阪神OB)
阪神は同日夜、日本ハムに勝利し、首位巨人に2ゲーム差に詰め寄った。ただ、最下位広島とはわずか2.5ゲーム差。天国と地獄が背中合わせの状態が続く。このオフ、球団は平穏無事でいられるか。