ジャイアンツ青木 首位打者への課題は“アンバランス”克服
メジャー4年目の青木宣親(33)が、3球団目のサンフランシスコ・ジャイアンツで打率トップ10入りの快打を続けている。24日時点で.317はナ・リーグ5位。死球から右足腓骨の骨折が判明。2週間のギプス固定も、復帰が早ければ日本人としてリーグ初の首位打者を射止める可能性もある(イチローはア・リーグのマリナーズ時代2回獲得)。
課題を分析しよう。現在の首位打者は13年の2冠(本塁打、打点)のゴールドシュミット(27=ダイヤモンドバックス)。打率.353は青木より約4分も高い。
安打数90は青木の83安打とあまり変わらないが、特徴は最多の四球を選んでいることだ(敬遠四球も最多)。それにより打数が少なくなり、打率を押し上げる効果を生んでいる。
4月は3割を割り低迷したが、5月29日から6月15日までの17試合が60打数28安打の約5割。固め打ちでトップに躍り出たのだ。いっぽう青木は開幕から9試合連続安打するなど、四球を選ぶより積極的に打ちに行く1番打者。四球がゴールドシュミットの半分以下という点が気になる。