巨人がまた金満補強 候補はフランシスコなみの“食わせ物”
対照的に巨人以外はどこもヒーヒー言っている。
最下位にあえぐ中日は、四国アイランドリーグ・香川の右腕、ドリュー・ネイラー投手(29)の獲得を検討中。この日、落合GMが緊急視察したが、仮に獲得しても年俸が1000万円を超えることはないという。某球団関係者がこう明かす。
「他にもドミニカ共和国のウインターリーグで活躍していたキューバ人左腕も調査中。こちらも年俸は1000万円以内が条件です。中日は外国人選手の予算枠が4億円と決まっている。昨季でいえば、ルナとカブレラの2人で年俸が約3億円。残りの1億円で4人の助っ人を雇ったわけです。巨人がシーズン途中で獲得したセペダに契約金5000万円+年俸1億5000万円の計2億円をポンと払ったでしょう。この時、ある首脳陣は『勝負にならないよ』とため息をついていましたから」
巨人に連敗を喫したヤクルトもしかり。この日、阿部健太打撃投手兼スコアラー(30)と育成契約を結んだと発表した。昨季限りで引退した選手との前代未聞の再契約について「苦肉の策」と松井編成部長。上田、荒木が故障離脱したことで、二軍に選手がいない状況に陥っている。ヤクルトのチーム関係者は「二軍は捕手が内野を守ったり、投手が外野を守るという緊急事態。阿部は投手登録でも、野手として出場する可能性もある」と言うから、めちゃくちゃだ。選手層が薄く、編成面でも後手を踏む。前出の関係者は「補強費は潤沢じゃないし、戦力的にトレードも簡単じゃない」と頭を抱えているのが実情だから、気の毒になってくる。