球宴MAX159キロに込められた日ハム大谷のささやかな“反抗”

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 初回のMAXは157キロ。3番のヤクルト山田哲の2球目に87キロの超スローカーブを投じて笑顔を見せるなど、明らかに肩の力が抜けていた。

 が、本人が言うように2イニング目の最後に確信犯的にギアを上げた。栗山監督の言い分はもっともでも、球速を求めるファンの期待には応えたい。そこで、最後の最後で思い切り腕を振った結果の159キロ。ファンの大きな歓声を浴びた。

「今日の投球? よかったと思います。変な力みはなかったですし。ベンチで栗山監督に何か言われた? 変なことはしないで、シーズンと同じようにやってくれよ、と」

 そう言って爽やかな笑顔を見せた大谷。試合直前まで「普通に投げろ」「変なことはするな」と口うるさく言い続けた栗山監督より、大谷の方がはるかに「大人」だった。

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