入場者数激減の男子ツアー プロを蝕む危機感ゼロの“病巣”
アメリカのシニアツアーに出場していた故・天野勝に聞いた話を思い出す。
「シード権を持っていない選手は週2回プロアマに出ないといけない。アマチュア4人と回って、一人一人にレッスンしなければならないので、自分のプレーなんかやっていられない。そして一緒にプレーしたアマチュア全員(週2回のプロアマに出場した計8人)にお礼の手紙を出さないといけないんです」
日本の男子ツアーもそのくらいのことはやらないといけない。そして、選手一人一人が「ぜひ見に来てください」と頭を下げて、入場券を売って歩かなければならないときに来ているのだ。
(日本ゴルフジャーナリスト協会顧問)