ロ軍は年俸17位でWS制覇 日本の“金満”球団と何が違うのか
「ソフトバンクは中軸の李大浩、抑えのサファテが助っ人でしょう。よその会社の部長や課長をヘッドハンティングして連れてくるようなものですよ。就任1年目の工藤監督が勝てたのは、球団にカネがあったからに他ならない。多額の投資が良い結果を生んだといえばその通りですが、スポーツは本来、結果が分からないから、見ている者を引き付ける。プロ野球まで資金力の差が順位に直結しては面白くない。今や日本代表戦はサッカーに押され、ラグビーにも注目が集まってきた。今後、ソフトバンクの1強時代が続くようならば、野球人気自体が凋落しかねません」
ソフトバンクのチーム総年俸は12球団トップの47億円強。最下位のDeNAの倍以上だ。同2位の巨人は46億円強。今季こそ2位で終わったものの、昨季までリーグ3連覇。セ・リーグで資金力にモノをいわせていることは疑いようがない。
■貧乏球団にチャンスを与えるさまざまな仕組み
そこへいくと、メジャーは資金力のあるチームが勝つとは限らない。
今季ワールドシリーズを制覇したロイヤルズの年俸総額は1億1291万ドル(約137億円)。これはメジャー30球団中、17位だ。このロイヤルズに敗れたメッツは1億13万ドル(約121億円)で同20位だった。