米での実績に?印…虎竜が獲得「新助っ人打者」の破壊力は
■シーズンに4度の解雇経験
中日は、破格の待遇で4番候補を獲得した。
前ホワイトソックスのダヤン・ビシエド一塁手兼外野手(26=右投右打)で、年俸はなんと1億7000万円。メジャー通算66本塁打をマークする大砲について、森ヘッドコーチ(編成兼務)は「速いスイングはタイロン・ウッズ級。実績も経験もある」と期待する。
キューバ出身のビシエドは、15歳からプロリーグに所属。08年にボートで米国に亡命し、10年に21歳の若さでホワイトソックスと4年総額約12億円で契約した。12年には25本塁打を放ち、ホワイトソックスに移籍してきた福留孝介(現阪神)とのポジション争いに圧勝した経緯もある。
今季は一度、ホワイトソックスと1年約5億3000万円で契約するも、2月上旬に他選手に追い出される格好で解雇。ブルージェイズ、アスレチックス、ホワイトソックスとマイナーを渡り歩き、オフに自由契約に。計4度の解雇を経験した。
「今年は一度もメジャー昇格できず、モチベーションも低かったと思う。それでもやはり実力は高い。ホワイトソックス時代はパワーがあり、レベルスイングで広角に打てると評価されたこともある。今季、8月にホワイトソックス3Aに入団して以降は、36試合に出場し、打率.341、7本塁打、20打点。背中からユニホームを出して、やる気がなさそうに打席に立ちながら、右方向に本塁打を打ったこともある。マイナーでは敵なし状態で、日本なら30本塁打は十分に期待できる」(前出のライター)
助っ人としてはビシエドに軍配が上がりそうだ。