まさに駅伝さまさま 全国アベックVの世羅は就職率100%
20日に行われた全国高校駅伝で世羅(広島)が男女で1993年の仙台育英(宮城)以来2校目となるアベック優勝を果たした。
世羅は全国屈指の駅伝強豪校。男子は全国最多となる9度の優勝、女子は前年10位からの躍進で悲願の初優勝となった。
同校は広島県の山あいにある人口約1万7000人の世羅町にあり、学校近くにある往復4.85キロのクロスカントリーコースがウリで、半世紀以上にわたって駅伝部員が練習し、地元のお年寄りが整備しているという。広大な土地を活用した練習環境は抜群だ。
近年は海外留学生も受け入れ、2012年ロンドン五輪ではOBのビダン・カロキがケニア代表として男子1万メートルに出場した。同校の偏差値レベルは「県内では中の下」(関係者)というが、駅伝メンバーは来春、早大、青学大などに進学予定。就職実績も良い。高校3年生の就職内定率は10月で100%に到達したという。
後援会と偽って寄付金を要求する振り込め詐欺が起こり、同校のホームページで注意喚起を行っているほどだが、なにはともあれ、駅伝さまさまである。