トランプ氏暴言の波紋 所有コースでの大会開催に「NO」が

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 トランプ氏とゴルフ界は関わりが深い。

 トランプ氏は現在、欧米に18のゴルフ場を所有。WGCキャデラック選手権が開催されるトランプナショナルドラール(フロリダ)、17年に全米女子オープンの会場になるトランプナショナルニュージャージー、全米シニアプロの会場のトランプナショナルバーモントもすべてトランプ氏の所有。

 06年には当時、人気低迷にあえいでいた米女子ツアーの最終戦で賞金100万ドルのボーナスをポンと出したこともある。

 今回の決定は、今後どんな影響を及ぼすのか。

「まさかR&Aがそんな決断を下すとは思っていなかったので、驚いています」と、米ゴルフ事情に詳しいスポーツライターの吉川英三郎氏がこう続ける。

「R&Aは、いまだに女性がメンバーになれないミュアフィールドで全英オープンを開催している。女性蔑視のR&Aが問題視したということは、それだけ今回の判断は重大で影響力も大きい。そもそも世界のゴルフツアーには、人種や性別を差別するコースでは大会を開催しないという共通認識があります。ツアーといっても公共性が高いので、スポンサーやテレビ局の顔色もうかがわないといけません。R&Aの決定を受け、他も追随する可能性大です」

 口は災いのもとだ。

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