高梨&葛西の「両エース」 揃ってジャンプW杯表彰台逃す
ノルディックスキージャンプの男女エースが揃って表彰台を逃した。
男女のW杯が14日(日本時間15日未明)に行われ女子の高梨沙羅(19)はスロベニア・リュブノ大会(HS95メートル、K点85メートル)で93メートルと92.5メートルの合計255.9点で4位に終わり、今季初めて表彰台を逃した。これでW杯総合得点争いは2位ダニエラ・イラシュコ(32=オーストリア)と381点差に縮まり、2季ぶり3度目の個人総合優勝は次戦19日のフィンランド・ラハティ大会に持ち越しとなった。
女王の座奪還に王手をかけていた高梨は1回目の飛躍でトップに立つが、2回目は踏み切りに失敗して飛距離を伸ばせなかった。珍しいミスに高梨は「今季はそういうことがなかったので悔しい。反省をしっかり整理して、次のラハティに向かいたい」と語った。
一方、男子のエース葛西紀明(43)はノルウェー・ビケルスン大会(HS225メートル、K点200メートル)で7位に終わった。1回目は219.5メートル、2回目は風向きにも恵まれず、216メートルと失速。個人4戦連続表彰台を逃し、自身の持つ最年長表彰台記録(43歳8カ月)の更新はならなかった。