捕手難の巨人救う“第三の男” 相川に課せられる3つの仕事
阿部、小林が共倒れした場合は当然、スタメン捕手としてマスクをかぶること。次に「バッテリーコーチ補佐」の役割だ。
「今季から村田善バッテリコーチがスコアラーから配置転換された。村田真ヘッドコーチがサポートするとはいえ、41歳の新人コーチと大して年が変わらない相川は、定評がある配球面などで、コーチや投手陣から頼りにされている。事実上、バッテリーコーチ補佐のような存在なのです」(球団関係者)
そして、小林の育成である。1月のサイパン自主トレに連れて行き、寝食を共にする中で、技術や配球面の考え方などを惜しげもなく伝授したという。高橋監督も「次世代の捕手育成」は重要課題と位置づけている。
前年度覇者のヤクルト攻略担当も担う。昨季は敵地・神宮で分が悪かった。敗退したCSファイナルステージを含め、4勝11敗と一方的にやられた。エースの菅野はプロ入り以来5敗。神宮では未勝利なのだ。1月のスタッフ会議でも「神宮対策」は話題に上がった。が、参加した関係者は「なぜなのか、みんな分からない。ヤクルトは相川の古巣で昔の本拠地だから、突破口になるヒントを持っているかも。昨年は故障で離脱している時期があったけど、今年はミーティングで話して欲しいくらい」と言う。
昨季からレギュラーを固定できない捕手難に陥っている巨人。それでも相川の存在が高橋監督に安心感をもたらしている。