バルセロナOP錦織は余裕の8強 次戦相手はドルゴポロフ
男子テニスのバルセロナ・オープンは21日(現地時間)、男子シングルス3回戦を行い、世界ランキング6位で第2シードの錦織圭(26)が同33位のジェレミー・シャルディーを6-3、7-5でストレート勝ち。3年連続の8強入りを果たした。
錦織はパワーに頼り、粗削りなシャルディーのミスにも助けられた。対戦成績は過去3勝2敗とほぼ互角の相手に第1セット序盤から圧倒。この試合で初めてブレークポイントを得た第6ゲームではフォアハンドのリターンエースを決めて第1セットを制した。
試合前には雨が降り、水分を含んだ重いボールなど悪条件にもきっちりと対応した。第2セットは2度のブレークを許したが、安定したストロークを武器に主導権を渡さない。球足が伸びないクレーコートの特性を存分に生かし、コート全面を使って相手を揺さぶり、1時間23分で退けた。
大会史上3人目の3連覇を狙う錦織は「終盤で少し苦しんだが、集中し直して挽回できた。相手のミスも多く、自分で取りにいかなくてもポイントが取れた」と余裕といった表情で振り返った。
22日の準々決勝では同30位で第11シードのアレクサンドル・ドルゴポロフ(27=ウクライナ)と対戦する。
なお、同5位で第1シードのラファエル・ナダル(29=スペイン)は格下相手に完勝で「赤土の王者」としての貫禄を示した。