強行出場でも10連敗…照ノ富士を苦しめる師匠の“鬼指導”
こんな相撲では観客にも失礼だ。
12日目、稀勢の里の攻めにあっさり土俵を割って10連敗の大関照ノ富士(24)。プロテクターさながらに両ヒザをテーピングでガチガチに固めており、まともに相撲を取れないのは一目瞭然。本人も負けるたびに「もうしんどいよ」と弱音を吐いている。
角界関係者から「休場すべき」という声が上がっているのはもっともで、現在2勝10敗。とっくに負け越しは決まっている。どうあがいても来場所のカド番は避けられないのならば、無理せずに体を休めた方がいいに決まっている。
照ノ富士は「休んでも一緒だから」と休場に否定的だが、ある親方は「師匠の伊勢ケ浜親方(55=元横綱旭富士)は何をやっているのか」と、こう話す。
「ヒザのケガは力士生命にも関わるもの。何より、お客さんはブザマな相撲を見るために安くないチケットを買っているわけではない。弟子が何と言おうと、親方が無理やりにでも休ませるべきです。伊勢ケ浜親方は厳しい指導で鳴らしており、『立って歩けるうちはケガに入らない』が持論です。だが、弟子やお客さんがしわ寄せを食うようでは話にならない。伊勢ケ浜親方は何か勘違いしているのではないか」