心、土俵にあらず…「横審総見」上位陣に覇気ない理由

公開日: 更新日:

 相撲に集中するどころではない。

 大相撲初場所に向けた横審の稽古総見が、25日に相撲教習所で行われた。精力的に相撲を取っていたのは日馬富士鶴竜の2横綱。ともに10番以上を全勝と力強さを見せつけた。

 ところが、上位陣で覇気があったのはこの2人のみ。スロー調整が板についている白鵬は普段にも増して、のんびりムード。四股とぶつかり稽古で胸を出した程度だった。さらに大関陣は稀勢の里が発熱のため欠席。照ノ富士琴奨菊豪栄道はケガを理由に相撲を取らなかった。

 どこか気の抜けた空気が漂っていた稽古総見。ある相撲記者は「無理もない」と、こう話す。

「北の湖前理事長が急死した途端、協会内の権力争いですからね。いくら力士は相撲を取るのが仕事とはいえ、親方衆は腹の探り合いばかりだし、組織そのものが揺らいでいる。相撲に身が入らないのも当然です」

 八角新理事長は「冬巡業から帰ってきたばかりだから」と理解を示したが、そればかりが理由ではなさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動