雨とヤジ…錦織“完全アウェー”の重圧に屈し全仏8強ならず
「敵地」の重圧にも押され、2年連続の8強入りはならなかった。
テニスの全仏オープンは29日(日本時間30日未明)、男子シングルス4回戦を行い、世界ランク6位で第5シードの錦織圭(26)は同12位で第9シードのリシャール・ガスケ(29=フランス)と対戦。セットカウント1-3で敗れて昨年に続く準々決勝進出を逃した。
錦織は過去8戦で2勝6敗と分の悪い相手に、立ち上がりは優位に進める。第1セットは自ら積極的に仕掛けて、第6ゲームまでに2度のブレークに成功。相手のミスもあって試合の主導権を握りかけたが、第7ゲームは天にも見放される。このゲームは互いに譲らず、ジュースとなったところで降雨中断。約1時間後に再開したが、サービスゲームを落とし、試合の流れは相手に傾いた。
再開後は、スピンを掛けた相手の強烈なショットに苦戦。ミスショットもあり、3ゲーム続けて落とし、第1セットを先取された。
会場は地元ファンによるガスケへの声援に包まれ、錦織のプレーに対しては度重なるブーイングが飛んだ。「完全アウェー」の中、第3セットで巻き返したが、最終セットは2度のブレークを許してコートに沈んだ。
錦織は6月11日開幕のゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ)に出場予定。
▽錦織のコメント
「(降雨で)球が重くなり、ウイナーが取れなくなった。クリーンに打てなかった」