投手と野手で違いが プロ野球助っ人“獲得成功の法則”とは
逆に野手は「中南米系」の独壇場。8日のオリックス戦で15号本塁打を放った新助っ人のビシエド(中日)をはじめ、13年にシーズン最多本塁打(60本)を放ったバレンティン(ヤクルト)、今季リーグトップの19本塁打、52打点をマークするメヒア(西武)らが成功している。
「白人系」はというと、開幕4番ながら打率.225と低迷して二軍落ちしたギャレット(巨人)をはじめ、モレル(オリックス)、ロマック(DeNA)が大苦戦。楽天では14年ユーキリス、15年サンチェス、16年ゴームズと、高年俸の白人選手が3年連続で失敗に終わった。スポーツライターの友成那智氏が言う。
「中南米系の選手はキューバ人選手を筆頭に身体能力が高く、日本人が多投する変化球にも反応できる選手が少なくない。貧困層が多いドミニカ共和国など、ストリートベースボールで育ち、ハングリー精神が旺盛なことも奏功している。白人系が苦戦するのは、『2プラトンプレーヤー』が多いこともある。例えばギャレットはメジャーでの対左投手の通算打率が・194。主に右投手用で起用されていた。が、日本では主軸として期待される。投手の左右で起用されることはほぼありません」
助っ人を獲得するなら、投手は白人、野手は中南米系に限るということか。