照準はSB戦 ハム栗山監督が計る大谷投手復帰のタイミング
調整登板なら二軍でやらせれば済む話だが、栗山監督は「大谷は打線に不可欠」と判断しているとか。
そもそも投げる準備が整っている大谷を、いまだ野手に専念させなければならないのは他の野手があまりにもだらしないからだ。
「要するに大谷がいないと点が取れない。中でもヒドいのは大谷の後を打つ4番の中田ですよ」と前出のOB氏がこう続ける。
「9月1日現在、95打点はリーグトップ。打点を稼いでいるように見えますけど、得点圏打率は.268のヒドさですからね。走者をかえす以上にチャンスを潰すケースが目立つわけです。シーズン終盤からポストシーズンにかけては、一戦必勝の短期決戦が続く。大谷を先発で使えれば勝つ確率は上がるし、先発のバースや加藤を後ろに回してリリーフの層を厚くできる。メリットは大きいだけに、とにかく中田が結果を出さないと……」
ファンが二刀流を見られなくなったのは、4番の不振によるところが大きいというのだ。
1日、対楽天戦の中田は21、22号本塁打を放って4打点。1安打1打点の大谷をフォローして余りある働きだった。こういう活躍がコンスタントにできれば、栗山監督も心置きなく大谷に二刀流をやらせるのだろうが。